転職成功者インタビュー

四国旅客鉄道株式会社
江崎修二さん(仮名・社内SE) 52歳

52歳で神奈川から香川へIターン。新たな挑戦で得た、刺激的な日々と純粋な楽しさ。

大手電気機器メーカーのIT部門責任者として、国内外の拠点立ち上げやインフラ構築を牽引してきた江崎さん。

「改めて現場に近い環境で働きたい」という想いと、かねてから希望していた香川への移住を実現するべく、Iターン転職を決意する。

人々の交通インフラを支える四国旅客鉄道株式会社(JR四国)の社内SEとして多様な課題に立ち向かう江崎さんに、Iターン転職の経緯と現在の仕事・暮らしに対する率直な心境を語ってもらった。

※本記事の内容は、2026年8月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
2回
活動期間
エントリーから内定まで130日間

転職前

業種
電気機器メーカー
職種
社内SE(インフラエンジニア)
業務内容
ITインフラの企画提案、運営維持管理

転職後

業種
鉄道
職種
社内SE(インフラエンジニア)
業務内容
社内ネットワークやセキュリティの企画調整、相談対応

大手メーカーから鉄道の世界へ。異業種への転職を後押ししたのは面接での本音の会話。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

デジタル戦略室に所属し、社内のITインフラとセキュリティ全般の企画・調整を担当しています。

他にも、グループ会社とのシステム上の連携や、セキュリティに関する相談窓口のような役割も担っています。私たちの本来の業務範囲を超えてしまうのですが、技術的に困っている現場があればなるべくサポートに入り、円滑に業務が進むよう支援しています。

入社前のご経歴を教えてください。

高専で電子工学を学んだ後、新卒で鉄鋼メーカーに入社して約11年間勤務しました。そこではメインフレームからクライアントサーバ型への移行など、ネットワーク寄りのオープン系システムを担当し、グループの物流会社への出向や生産計画業務も経験しました。

その後、自分の市場価値を測るためにシステムインテグレーターへ転職し、客先常駐で通信事業者のネットワークエンジニアとして技術を鍛えます。

それから製造業の社内SEに戻りたいと考え、電気機器メーカーに転職して国内外の工場や研究拠点の立ち上げ、インフラ刷新を十数年にわたり手がけてきました。

転職のきっかけは?

前職での勤務が10年を超え、居心地は良かったのですが、組織が大きくなるにつれて本部主導の体制へと変わっていったことに、少しもどかしさを感じたのがきっかけです。

これまで、ITの力を駆使して現場と一緒になって業務改善に取り組むことにやりがいを感じていたので、本部で現場の課題が見えないまま進めるのは自分のやりたい形とは少し違うと感じていました。

もともと、定年後は母の実家がある香川県に移住しようと考えていたので、それなら年齢的にも少し時期を早めて、新しい土地で自分のやりたいことに挑戦しようと決断したのです。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは大手の転職サイトにいくつか登録し、転職市場の状況を把握することから始めました。しかし、大手のサイトでは香川の求人を見つけられませんでした。

そんな時に香川へのUターン・Iターンに特化した転職支援を行うリージョナルキャリア香川からメッセージをもらいます。同社を通じ、香川での具体的なエンジニアの転職事例など、現地のリアルな情報が得られたのは非常に大きかったです。

実は出身の関西圏や、前職のつながりで関東圏の魅力的な誘いもありましたが、転職を考え始めた当初から思い描いていた「香川への移住」という希望を優先しました。

今の会社に決めたポイントは?

一番の決め手は、選考の過程で所属予定の部門の社員と直接、本音で会話できたことです。面談では会社の良い部分だけでなく、現在抱えている課題やネガティブな状況も含めて、一切取り繕うことなく正直に話してくれました。

誠実な対応に非常に安心感を覚えましたし、入社後の働くイメージが具体的に湧いたことが大きかったです。

業種がB2Bの製造業からB2Cのサービス業に変わるという不安もありましたが、それも率直に伝えたうえで、この人たちと一緒に課題を解決していきたいと思えたことも、入社の背中を押しました。

走りながら課題に立ち向かう新鮮な日々。四国の豊かな自然が最高の癒やし。

転職していかがですか?

入社前は自分がこれまで経験してこなかったB2Cというビジネス構造自体に大きなギャップを感じるのではないかと不安でした。

しかし実際に働いてみると、私の所属するデジタル戦略室は社内向けの裏方機能がメインなので業務内容自体に大きなギャップはなく、「これまでやってきたことが活かせる」というのが実感です。

ただ、鉄道業界特有の手続きや予算の組み方など、これまでとは異なる文化や考え方に最初は少し戸惑いました。今はとにかく日々走りながら、必死に理解を深めている最中です。

転職して良かったと思うことは?

この年齢になって、全く異なる業界の新しい考え方に触れられるのは純粋に楽しいですし、ありがたい経験だと感じています。

たとえば製造業における「モノづくりのための安全」と、鉄道業における「人の命を預かるための安全」では、安全に対する捉え方や重みが全く違います。

現場部門の社員と会話を重ねる中で、そうした新しい視点や刺激を得られるのはとても新鮮ですね。毎日新しい驚きがあり、エンジニアとしても人間としても視野が広がったと感じています。

困っていることや課題はありますか?

正直に言うと、仲間が増えれば挑戦したいことがたくさんあります。

社内のあらゆるITニーズに応えることはもちろん、いま鉄道業界全体で急速に高まっているセキュリティ強化やDX推進など、個社の枠に留まらない社会的に影響の大きなプロジェクトが並行して進んでいて、それらに早期から関わるチャンスがあります。

ぜひ新しい仲間を迎えて、一緒にチームを盛り上げていきたいですね。

生活面の変化はありましたか?

現在は高松市内に住んでいますが、都会と遜色なくお店も揃っていますし、住みやすいですね。何より海の見える生活が最高です。仕事の合間に景色を眺めるだけでとても癒やされます。

また、私は元々バイクが趣味なのですが、四国は渋滞がほとんどなく、走りやすいのも気に入っています。最近小豆島へツーリングに行ったときも、自然の圧倒的な美しさに感動しました。関東にいた頃は出不精になりがちでしたが、こちらに来てからは外に出る機会が格段に増えましたね。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

何かが限界に達してから焦って転職活動を始めるのではなく、日頃から転職サイトや求人を見ておくことをお勧めしたいです。自分の環境を客観的に見つめ直すためにも、転職市場での自分の立ち位置を把握しておくことは大切ですから。

私自身も転職活動を通じて、今のキャリアにつながる出会いがありました。変化を前向きに楽しみ、新しい環境で挑戦したい方にとっては、とてもやりがいのある職場だと思います。

今、JR四国はさまざまなITシステムのリプレイスや更新サイクルの時期を迎えており、多様なプロジェクトに当事者として携われるチャンスがたくさんあります。

幅広いプロジェクトを通じて成長したい人にとっては、これ以上ない面白い環境だと思いますし、ぜひ一緒にこのインフラを支えてくれる方に仲間になってほしいですね。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
武市 理佐

転職活動当時、これまでのキャリアを一緒に振り返る中で、常に目の前の人や課題と真摯に向き合ってきた江崎さんの姿勢が強く印象に残っています。

現場でシステムを使うユーザーのことを一番に思い、実装に心を砕いてこられた江崎さんだからこそ、自然と周りに人が集まり、頼られてきたのだと感じます。

JR四国さまへのご入社から約1年半。同社でもさっそく、部内はもちろん他部署やグループ会社からも頼られ、日々奔走されている江崎さんのご様子を伺うことができ、とても嬉しい気持ちになりました。

これまで積み上げてこられた確かな知見で、今後もますます活躍の場を広げられることを心より願っております。

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